すすむ屋茶店オリジナルで制作している茶道具「すすむ屋茶具」の一つ、すすむ急須です。
おいしくお茶が入り、ついついお茶がすすむ急須です。
製作は常滑焼北龍窯三代目梅原タツオ氏にお願いし製作されています。
すべてのパーツを一つ一つ手ろくろで作られた本物の急須です。
急須はたっぷりのお茶が入れられる大ぶりなサイズですが、高さを抑え、 手の小さな方でも手の収まりが良く、お茶が入れやすくなるよう作られています。
おいしいお茶を入れる為だけにデザインされたシンプルで飽きのこない形です。
すすむ急須は急須本来の目的である「日本茶の味を最大限に引き出し、おいしいお茶を淹れる」ためだけに作られました。
日本茶が広がりやすいように急須のそこはできるだけ大きく、そして女性の方でもしっかり絞り切れるように、あえて急須の高さをおさえられています。
無駄のない美しい形状は暮らしに寄り添うものとなるでしょう。
すすむ急須には使い込む程なじんでくる工夫が隠されています!
〈その1〉蓋の切込み
すすむ急須の注ぎ口の反対側に切り込みがあるのですが、
これは急須を注いだ後、茶殻を捨てやすくしたものです。中の細かい茶殻も引っかからずにお手入れできる為、清潔に保つことができます。
〈その2〉育てる急須
すすむ急須に使われている朱泥は釉薬を使用しておりません。
釉薬を使わないのにも関わらずなめらかな手触りはこの朱泥にしかなしえません。
その為、使えば使うほど茶渋によってコーティングされ深みのある黒に育っていきます。
育っていく過程も是非お楽しみください。
〈その3〉朱泥の黒
すすむ急須は愛知県常滑の朱泥を藁がけにし、手間をかけもう一度焼き上げることにより黒くしていきます。
朱泥は古来より鉄分が多く含まれ、保温性も高いことから急須にするには最高の土といわれてきました。
すすむ急須の表面がまっ黒ではなく、どこか茶色にも近い柔らかい黒なのはまさに「朱泥の黒」であるからなのです。
〈その4〉蓋から注ぎ口まですべて轆轤で
すすむ急須はすべて梅原タツオ氏の手轆轤によって一つ一つ大切に作られています。
それは注ぎ口から蓋、持ち手に至るすべてのパーツに当てはまります。
この技術は日本でほんの僅かな職人の技でしかなしえません。
一つ一つの急須が少しずつ違う、温かい雰囲気を持ち合わせるのには手轆轤での制作という理由があるのです。